2016年5月22日日曜日

北上する色彩

文京区本郷の東京大学総合研究博物館が今月14日にリニューアルオープンしたということで、訪問してきた。
収蔵容器を巧みに使い回した展示が特徴的で、調査研究の現場の雰囲気がよく伝わってきた(逆に言えばやや雑然として見えるかもしれない)。

その中に、「気候変動と共に分布を広げている昆虫」の標本がいくつかまとめてあったので、紹介する。


右上は、当ブログでも先日紹介したツマグロヒョウモン。残りの三種(左上・ナガサキアゲハ、左下・クロマダラソテツシジミ、右下・ムラサキツバメ)は、今のところ筆者は東京で見かけたことはない。


左上のクロメンガタスズメは東大キャンパス内でも確認されているらしい。右下のアオドウガネは夏場にはあまりにも普通に見かけるので、そもそも南方の種であるということを把握していなかった。関西ではお馴染みのクマゼミ(右上)は、西日本に独特のサウンドスケープをつくり上げる上で一役買っていると思うが、現在では湘南あたりでまで普通のセミとなっているようだ。このまま順調に彼らが分布を広げれば、2020年には我々はクマゼミの鳴き声を聴きながらスポーツ観戦をすることになるかもしれない。


2016年5月21日土曜日

今週の蛾

スジベニコケガ Barsine striata
16.05.17, 目黒区駒場
肉眼ではより赤く毒々しく見えた。心なしネイティブ・アメリカンの工芸品のようにも見える。

田中さん(@rtanaka_tokyo)が投稿した写真 -



コスズメ Theretra japonica
16.05.18, 調布市柴崎
自宅マンションのエレベーターホールの天井に。夜が明けるとどこかに消えていた。
昨年は、だいたい同じような所にアケビコノハがとまっていた。


田中さん(@rtanaka_tokyo)が投稿した写真 -

2016年5月14日土曜日

オオミズアオ

オオミズアオ Actias aliena
2016.5.14, 目黒区駒場



英語ではLuna moth, Moon mothといった名前を与えられている。成虫には口がないので、羽化後は数日で死んでしまうとのこと。

2016年5月6日金曜日

ツマグロヒョウモン

2016.5.5, 世田谷区北沢
ほんらい西日本以南のチョウだが、分布を北へ広げている。

2016年5月4日水曜日

ビロードハマキ

1980年ごろまでビロードハマキの北限は房総半島だった。
北上する色彩。ドキッとする。


Seiren Kohiyamaさん(@soeren9)が投稿した写真 -

2016年5月2日月曜日

エグリヅマエダシャク

目黒区駒場、16/05/02
窓ガラスに飛来したものを、内側からスマートフォン向け外付けマクロレンズ(ポラロイド製)で撮影。