2016年9月16日金曜日

夏休みの蛾

8月序盤以降、あまりめぼしい蛾の写真が集まらず、更新が滞っていましたが、今週に入って比較的大型の蛾と数匹遭遇したので、前回更新以降に田中が見つけた蛾/蝶の写真を一挙に公開することにしました。

オビヒトリ Spilarctia subcarnea
2016.08.11 東京都調布市
背中は白の毛皮のコートのようだが、腹側は差し色の赤が美しい蛾。横から撮影した写真もあったが、ピンぼけなので割愛。今の携帯電話もそろそろ使いはじめて3~4年経っており、そろそろもう少しいいカメラのついたモデルが欲しいところ。




イチモンジセセリ Parnara guttata
2016.08.21 東京都目黒区
よく蛾と誤認される蝶。イネ科植物が食草ということでどこでも見られる。後ろからゆっくり近づけば簡単に捕まえられる。小学生の頃、捕まえては羽をむしっている下級生の子供がいた覚えがある。




何らかのミノムシ(ミノガの幼虫) Psychidae
2016.09.09 東京都調布市
よくこの手の物体が壁についているのだが、動いているところを目撃してはじめてミノムシと認識した。




ヤマトシジミ Psudozizeeria maha

2016.09.11 東京都目黒区
こちらも非常にありふれた蝶だが、カメラをかかげて近づいても逃げないほど落ち着いているのは珍しい。この日は気温がかなり低かったので、やはり変温動物である昆虫は不活発になるのかもしれない。




シモフリスズメ Psilogramma increta

2016.09.11 東京都目黒区
大学の路地に落ちているのを発見。拾い上げたがもうまっすぐ飛べなくなってしまっていた。スズメガの仲間はどれもボリューム感があって見つけると嬉しいが、エビガラスズメなどとともにスズメガ科スズメガ亜科に入る本種は全体のプロポーションが細身だがモコモコした質感なのが特徴的だ。




▲ 道に落ちている状態。

▲ 手を差し出すとおとなしく上ってくるが、終始プルプルしている。飛んでいるつもりなのかもしれない?

サクラケンモン Hyboma adaucta

2016.09.14 東京都調布市
自宅の外壁に付着している所を発見。ヤガの仲間は似た形のものが多く、種類数も豊富なので図鑑で見つけるのが大変である。ところで昔ながらの標本写真を使った図鑑では、蛾は展翅してあるのが普通だが、展翅してしまうと野生でのシルエットがわからなくなってしまうため、とくに翅をたててとまる蛾の同定には役立たないことが多い。




コスズメ Theretra japonica
2016.09.15 東京都目黒区
前にも自宅マンションの廊下天井に付着していたものを紹介したが、今回は同様に外壁についていたものを虫あみで捕獲してみた。近づいてみると腹のオレンジと頭の抹茶色の対比が美しい。シモフリスズメと異なりホウジャク亜科に分類される本種は、左右の翅のつき方が直角に近く、ハンググライダーのように見え、精悍な印象を与える。



▲ 上から見た図。

▲ やはり手に乗せるとプルプルする。


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