サンディエゴの夕暮れ。
実は今、修士号取得後に渡米して昆虫の神経の研究に鞍替えすることを画策している。学会会場で、出願先のハエ研究者と話す機会があったので、雑談ついでにこのブログのことを話したら、大ウケした。何がどこで役に立つかわからないものである。
ところで、僕にとっての海外旅行の楽しみの一つは、現地の見慣れない動植物を観察することにある。空港から駅を目指して歩いていると、植え込みの鮮やかなピンクの花に、これもまた目の覚めるような鮮やかな黄色の蝶が飛んでいるのが散見された(おそらくCloudless Sulphur)。札幌でも見かけたヒメアカタテハも見ることができた。「南極を除く全大陸に分布」というのはどうやら本当らしい。ただそれ以降は、あいにく会場が街中だったため、残念ながらほとんど昆虫を見かけることはなかった。
ブドウトリバ Nippoptilia vitis
2016.11.07 東京都目黒区
大学のコンピュータールームをふわふわと飛んでいる所を発見。
小さい蛾だが、十字架のようなフォルムに刺々しい脚がゴスい。
クチバスズメ Marumba sperchius sperchius
2016.11.10 東京都目黒区
大学によってから羽田に向かう最中に発見。
縦に4~5cmほどあるように見えたので、スズメガかと思ったが、とまり方がややスズメガらしくなく見え、自信がなかったのでInstagramでは?とした。
今あらためて見直してみると、体軸に平行な薄い筋のあいだにぼんやりとした暗褐色の斑点がある所、翅の先のえぐれた部分などが、クチバスズメのように見えるものの、いくら検索してもこのようなとまり方をしているものが見つからないので、やはり自信がない。時期的にもやや遅すぎるような気もする。
チャエダシャク Megabiston plumosaria
2016.11.29 東京都調布市
これも紛らわしい模様のエダシャクが山ほどいて手間取ったが、太い帯状に見える模様が独特。11月に一回だけ発生ということで、まさに冬の蛾と呼ぶにふさわしい。心持ちツィードの上着のようなテクスチャである。
マエアカスカシノメイガ Palpita nigropunctalis
2016.12.01 東京都目黒区
二回目の登場。
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