夏季休暇というわけでしばらく東京へ帰ってきていたのだけれど、やはりコネチカットより東京のほうが虫が多く、そして大きい印象を受ける(高温多湿だからか)。
田舎へ行くとアリが大きい、という俗説があるが、それで行くと日本は田舎である。
一年間で遭遇し(、そしてインスタグラムに投稿し)た鱗翅目類をざっとまとめる。
オオカバマダラ Danaus plexippus
2017.08.15 New Haven, CT
大集団で北米大陸を南北に移動して、時には集団で着陸してきた蝶の重み(!)で木が折れることもあるという、オオカバマダラ。子供の頃今森光彦の『世界昆虫記』などで見て、世の中にはこんなすごい生き物がいるのか、と思ったが、結構普通に飛んでいる。
ちなみに昆虫は渡りの際に空の偏光のパターンをコンパス代わりに使うということで、その神経メカニズムに関する論文がここ数ヶ月で何本か出た。渡りを行わないショウジョウバエでも、空の偏光パターンに対して一定の角度を保って何キロも直線的に飛行することが知られており、これは新しい環境に到達する(=遭難しない)ことに役立っていると考えられているそう。
Hoary Edge Skipper Achalarus lyciades
2017.08.20 New Haven, CT
羽の縁が灰色(Hoary)になっている、やや大型のセセリチョウで、よく見かける。寮の裏手の藤の花に止まっていた。
メスクロキアゲハ Papilio polyxenes
2017.08.27 Connecticut, USA
路上でへたばっていた。
ヨーロッパアカタテハ Vanessa atalanta
2017.10.07 New Haven, CT
日本でも普通に見られるアカタテハの近縁種。
Gray Hairstreak Butterfly Strymon melinus
2017.10.09 New Haven, CT
北米でもっとも普通に見られるミドリシジミの一種だそう。
Silver Y Autographa gamma
2017.10.09 New Haven, CT
「銀のY」の名の通り、白銀色の"y"の字の紋が特徴的なキンウワバ亜科の蛾。
不明の蛾。
おまけ
博物館の昆虫ドームで見た蝶と蛾。
カリフォルニア科学アカデミー(サンフランシスコ)の昆虫ドーム
国立自然史博物館(ワシントンD.C.)の昆虫ドーム
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